薬剤師の年収

薬剤師の年収

薬剤師になると、どのくらいの年収がもらえるかご存知ですか。
同じ薬剤師でも勤務先やキャリアの長さなどさまざま違いにより年収も違ってきますが、平成25年の年収に関する調査によれば、平均は533万円ということでした。
533万円という金額は、過去10年をさかのぼってみると一番高い数字です。

これまでは500万円前後で、500万円を割る年もまれにありますが、大きく前後することはないようです。
年収ですからボーナス込みの金額で、月収の平均は37万円、時給では2,130円となります。

年収の高さは、どのくらいの時間を働いているのかということでも見方が違ってきますよね。
労働時間の平均は、1カ月174時間です。

年収の男女比

薬剤師は女性の割合が多い職業なので、平成25年の今回の調査でも男性が30.5%、女性が69.5%と女性が男性の2倍以上もいる状況です。
では年収に差はあるのでしょうか。
男性の年収の平均金額は562万円なのに対し、女性は520万円と少なめです。

1年に42万円も違うなんてと最初はびっくりしましたが、勤務時間の違いが影響しているかもしれません。
男性は朝から晩までフルタイムで働いている人が多い一方で、女性の薬剤師は結婚をして出産し、子育てをしながらできる範囲でパートやアルバイトをするという働き方の人が大勢います。

年齢と勤続年数

どんな職業でも、年齢が若いほど、勤続年数が少ないほど年収は少なくなるでしょう。
この調査の対象となった薬剤師の平均年齢は、39.1歳です。
勤続年数の平均は、7.6年でした。

年収が多い職場は?

薬剤師の職場は、製薬会社・病院・ドラッグストア、調剤薬局の4種類に大きく分類することができます。
持っている資格は同じでも、勤務先によって目指せる収入に違いがあります。

4種類とも最低の年収額はだいたい400万円程度なのですが、最高額が異なります。
一番高いのは、製薬会社の800万円以上というものです。
製薬会社の中でも営業職に配属された場合、個人の成果によって収入が上乗せされるという場合に高くなっています。

2番目に高いのは、ドラッグストアです。
ドラッグストアは、会社によって年収に差があるところが特徴的です。
昇格して店長クラスになれば、700万円を超えることも夢ではありません。

3番目は、病院と調剤薬局が同じくらいの約650万円です。
どのくらいの年収が欲しいかということも、職場選びに関わっているでしょうね。

独立開業

薬剤師の仕事は勤務するだけでなく、独立開業することも可能です。
独立して自分がオーナーになるというと、高収入が見込めそうに思われますが、一概にそうとも言えないのが現状です。

独立開業するにはお店が必要になりますので、テナント代がかかります。
人が多い場所でたくさんの患者さんに利用してもらおうと首都圏で場所を探した場合、少なくとも最初に2,500万円はかかります。

ドラッグストアや大きな病院などがあるエリアはライバルと競争しなければなりませんので、勝ち抜いていこうとするとそれに見合う努力が必要になります。
独立開業をするというとイメージがいいですが、いろいろなことを考えた上で踏み出さなければ、痛い目を見ることもあるようです。