他の薬剤師達
薬剤師の主な職場
私は病院薬剤師として仕事をしていますが、薬剤師の勤務先・職場は病院以外にもあります。
薬剤師が活躍する場はいろいろありますが、代表的なものは主に4種類です。
病院、調剤薬局、ドラッグストア、治験業界や製薬会社があります。
治験業界・製薬会社
病院や調剤薬局、ドラッグストアは患者さんが直に接する機会が多くありますが、みなさんにあまり関わることがないのが治験業界や製薬会社勤務の薬剤師です。
これらの中にもさらにさまざまな分野がありますので、いくつかご紹介します。
CRCは、治験コーディネーターと呼ばれる仕事です。
患者さんの症例の登録作業を行ったり、症例報告書(CRF)作りの補助などをします。
CRAは、臨床開発モニターです。
治験を行う部隊で、モニタリングや施設選び、契約など全ての業務を行い、CRFの内容に目を通し、回収・終了手続きなどをします。
学術・DIは、自社の製品について会社の内外から問い合わせが来たときに対応をします。
FAQを作ったり、開発やマーケティングの戦略立案をする際に必要なデータを用意します。
管理薬剤師は、薬剤を保有する事業所で、医薬品の管理を薬事法に従って管理する仕事です。
調剤薬局
調剤薬局に勤務する薬剤師は、仕事が主に3つあります。
薬歴管理、服薬指導、調剤業務の3つです。
薬歴管理は、患者さんが安全に治療ができるよう、薬の服用履歴や副作用などのデータの管理を行います。
服薬指導は、処方した医薬品の保管方法、効能、服用方法についてその患者さんが理解できるように説明をします。
他にも、健康を維持するために役立つ助言をしたり、病気を未然に防ぐために役立つ薬品の情報を伝えることなどもしています。
服薬指導は薬剤師側から情報などを提供するだけでなく、反対に患者さん側から薬について効果や副作用などについて聞き、医師に伝えるということも役割の1つです。
調剤業務は、医師が出した処方箋の内容を元に、調剤を行います。
ドラッグストア
ドラッグストアには、主に3通りのタイプがあります。
OTC販売と調剤業務、OTC販売だけ、調剤業務だけの3通りです。
OTCは、医師が出す処方箋がなくても扱うことができます。
患者さんがどのような症状に困っていて治したいと思っているのかを聞き、最適な薬品を推奨します。
どのように使用したらいいのか、適正な助言を行っています。
患者さんの体質によっても最適な薬品は違ってきますから、コミュニケーションを取る中でしっかり把握する能力が求められます。
薬剤師というと医薬品の知識のプロフェッショナルというイメージですが、ドラッグストア勤務の場合は日用品や生活雑貨なども扱っていますので、そういった商品の管理も行います。
店長に昇格すると、薬剤師としての任務だけでなく商品の発注や仕入れ業務、コストや売り上げ管理、人材確保や管理なども仕事になります。