賢く使う!ソフトコンタクト用消毒液
10年前に比べてかなり優秀になったコンタクトレンズ
学生時代によくない環境で勉強をしすぎたせいか、私は今非常に裸眼視力が悪いです。
そのため毎日のようにコンタクトレンズをはめているのですが、ここ10年くらいの間にかなりコンタクトレンズの性能は高くなったなということを実感します。
コンタクト用品の中でも大革命と言ってもよいほどに性能を向上せるきっかけになったのは「シリコーンハイドロゲル」という素材で、これを使用したソフトコンタクトレンズは従来までのものとは比べ物にならないほど高い酸素透過性を実現しています。
コンタクトレンズをつけている人の大きな悩みとして「夜になると目が充血する」「疲れて痛みがひどくなる」といったことがありますが、これは全てコンタクトレンズの酸素透過性が低いため長い時間眼球に乗せているとその部分に酸素が行き渡らなくなってしまうことが原因です。
シリコーンハイドロゲルを使用したレンズの中でも特に優秀なものになるとつけたまま眠ることができるなどほぼ裸眼に近い使用ができます。
これは私のように常に視力矯正が必要な人間にしてみると本当に便利です。
しかしその一方で増えているのがソフトコンタクトレンズに関する目のトラブルです。
現在コンタクトレンズを作るときには眼科医の検診を受けることとなってはいるものの、実質的には医師の処方箋なしでレンズを購入できてしまうのでかなりの人が医師の指導を受けないままコンタクトを使ってしまっているのです。
イギリスでは、30年近く前にいれたコンタクトレンズが見つかったというニュースもありました。
彼女は眼瞼下垂気味ということもあり、目の上が腫れるまではまぶたが少し下がっている症状に気付かなかったそうです。
正しくソフトコンタクトレンズを使うための消毒液
眼科医でコンタクトレンズの処方をしてもらうときには、消毒液も一緒に購入をすすめられます。
使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズでは、必ず外したあとに消毒液に数時間浸すことになっていますがこのときに使用をされる薬品は国際標準化機構によって定められたものと決められています。
この基準は眼球内に発生することが多いセラチア菌や黄色ブドウ球菌、緑膿菌に対して強い殺菌作用があり、かつ真菌とされる種類の活動もおさえることができるというものであり、試験によって性能が確認されなくてはいけません。
基本的にはソフトコンタクトレンズのメーカーから出されている専門の洗浄液を使用をすることがおすすめになっているのですが、性能がほぼ同じレンズであるなら別の洗浄液を使っても問題はありません。
ただしソフトコンタクトレンズの洗浄液には「ワンボトルタイプ」や「中和洗浄タイプ」などがあるのでそうした性質が異なるものへの切り替えは不適切となる場合があります。
理想的にはコンタクトレンズの種類を変えるときには一緒に消毒液を変えるというのが一番よいのですが、どうしても使用を続けたい場合には適応可能かどうかを医師または薬剤師に尋ねてみることを強くおすすめします。